【超初心者向け】良い歌詞を書くために最低限守らなければいけない6つの掟

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こんにちは。いい歌詞書いていますか。

今回は作詞初心者が陥りがちなポイントから、良い歌詞を書くために最低限守らなければいけない6つの掟を紹介していきたいと思います。

少し乱暴ですが、ダメな歌詞を書きたいときは以下のポイントを全部無視してみてください。ダメになります。

では早速見ていこう。

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良い歌詞を書くために最低限守らなければいけない6つの掟

大前提:曲構成を気にしよう。

定番の曲構成というものがあって、それはAメロBメロサビというもの。多くの楽曲はこの楽曲構成で成り立っているが、例として大名曲・スピッツの「楓」を分析してみよう。

例:スピッツ – 楓

1番Aメロ(忘れはしないよ~)

1番Bメロ(かわるがわるのぞいた穴から~)

1番サビ(さよなら~)

2番Aメロ(探していたのさ~)

2番Bメロ(風が吹いて飛ばされそうな~)

2番サビ(これから~)

Cメロ(瞬きするほど長い季節が来て~)

大サビ(さよなら~)

もちろん、この型にはまらない楽曲もたくさんある。例えばX JAPANの「紅」など典型だろう。

例:X JAPAN – 紅

イントロ(I could not lock back ~)

1番Aメロ(嵐吹くこの街がお前を抱く~)

1番Bメロ(お前は走りだす何かに追われるよう~)

2番Aメロ(人波に消えて行く記憶の吐息~)

2番Bメロ(All of you in my memory~)

サビ1(紅に染まったこの俺を~)

3番Bメロ(お前は走りだす何かに追われるよう~)

サビ2(紅に染まったこの俺を~)

他にも、THE BLUE HEARTS「情熱の薔薇」なども変則的な曲構成だろう。

しかし初心者はまずは「楓」のようなシンプルな「ABサビ構成」での詞作をおすすめする

この前提のもと、6つの掟を読んで頂きたい。

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①情景が浮かばない歌詞はクソだ。

早速乱暴な言い方をしているが、聴いていて情景の浮かばない歌詞なんてダメだ。あなたの心象風景をちゃんと言葉にしてください。

具体的に言うと1番のAメロで場面の説明をしよう。これが出来ているか否かで楽曲の完成度は大きく変わる。

歌詞の初期設定チェックリスト!

  • その曲の主人公はどんな人ですか?(性別は?年齢は?性格は?)→具体的に
  • その場面の状況はどんなですか?(季節は?時間帯は?天候は?)→具体的に
  • その場面での主人公はどのような境遇ですか?(楽しい?悲しい?恋してる?悩んでいる?)→具体的に

上で決めた設定をすべて歌詞に登場させる必要はない。しかし必ずあなたの頭の中では決めておいていただきたい。曲の主人公というのは、その楽曲の歌い手がなりきる(=演じる)キャラクターである。もし主人公なんていないよ!というあなたは、その曲を歌う人がどういう人なのかというイメージを必ず固めておいてください。

季節や天候は特に大事。悲しい歌であれば季節は秋か冬の夕方や夜で天気は良くないだろうし、楽しい歌であれば春や夏の朝やお昼で晴れた天気であろう。あえてその逆を狙うテクニックもあるが、まずは「感情にあった情景の浮かぶ詞」が書けるようになることが大切なのである。

POINT

曲の冒頭がその曲全体の雰囲気を決める。

②リズムがなければそれは詞じゃなくて文章です。

これは詞先で楽曲作りをする場合には必ず守らなければいけないポイントだ。

詞先(しさき・しせん)…歌詞を先に書く方法。シンガーソングライターに多い。(完全に詞先というよりは、歌詞を書きながらリズムやメロディも頭の中で大まかに決める)
曲先(きょくさき・きょくせん)…曲を先に書く方法。プロの専業ミュージシャンはほとんどこの方法。曲ありきなので作詞の難易度は上がるが、よりメロディアス(メロディが魅力的)な曲になる。

作詞をする際は紙やスマホのメモ画面に向かう事が多いと思うが、歌詞はその名の通り「詩」。詩にはリズム感が必要である(散文詩というものもあるが)。

例えば日本古来の詩である「短歌」は、ご存知の通り5・7・5・7・7のリズムである。

この5・7・5・7・7のリズムは、全ての音を8分音符であると考えると、しっかりと4拍子のリズムに乗っている。

例:(●=8分音符、○=8分休符)
●●●●●○○○|●●●●●●●○|●●●●●○○○
●●●●●○○○|●●●●●○○○|

童謡「どんぐりころころ」が七五調なように、歌詞は常にリズム感を持っていなければならない。

参考:「どんぐりころころ」の歌詞

どん  ぐりころころ|どんぶりこ
おい  けにはまって|さあたいへん
どじょ うがでてきて|こんにちは
ぼっちゃんいっしょに|あそびましょ

完全に5・7・5のリズムを意識した歌詞を書くと単調になってしまうので、実際はそこまで厳密に守る必要はないが、リズムをもった詞を書かないとそれは楽曲として成立しなくなってしまう。

POINT

言葉のもつリズムを意識して歌詞を書こう。

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③歌世界の拡がる歌詞を書け。

ドラマチックな曲の展開がないと、楽曲は平坦になってしまう。そこでシンプルかつロジカルに曲に展開を持たせる手法がある。

これはTV番組「関ジャム」で、ミュージシャン・音楽プロデューサーのいしわたり淳治さん(ex: SUPERCAR)によって紹介されていた方法である。

ドラマチックに展開する歌詞

Aメロ半径5m(=手に届く範囲)の世界を描写する:自分の生活に身近な世界
Bメロ半径0m(=自分の心の中)の世界を描写する:個人的な心理表現
サビ半径100m超(=手の届かない範囲)の世界を描写する:遠い空や海・相手の気持ちなど

このような展開にすることで、「①情景が浮かばない歌詞はクソだ。」で述べたような状況説明のAメロで始まり、個人的な感情を歌うBメロで落ち着き、その分サビで爆発的に広い世界を表現できる。これができていればかなり聴く人の心を動かす歌詞を書くことが出来るだろう。

POINT

映画のようなストーリー展開をもつ、ドラマチックな歌詞を書こう。

④「これだけは言いたい」ということを決めろ。

僕が以前塾講師のアルバイトで小学生にも言っていたことだが、文章・コミュニケーションが苦手な人は大抵「一番伝えたいことがなんだかわからない」のである。

論説文の読解問題で「筆者がもっとも言いたいことはなにか」という問題が出るあたり、文章を仕事にする人でもこれは出来ていないことがおおい。

歌なんて、そうとう気に入らない限りなかなかリピート再生されない。今の時代、YouTubeで冒頭だけ聴いて閉じられてしまうこともザラである。そんななか、「これだけは言いたい」ということをしっかりと決めて、ここぞという所で歌うべきである。HIP-HOPではこのような印象的なリリックは「パンチライン」と呼ばれる。

ちなみにこの「パンチライン」にもいろいろなパターンがある(「順接型・逆説型」など)。それぞれ具体例とともに見てみよう。

順接型パンチラインの例
・「見つめ合うと素直におしゃべりできない」(サザンオールスターズ – TSUNAMI)
・「愛してるの響きだけで強くなれる気がしたよ」(スピッツ – チェリー)
→頭で理解しやすい・歌い継がれる「名曲」に多い

逆説型パンチラインの例
・「踊ってない夜を知らない」(フレデリック – オドループ)
・「私以外私じゃないの」(ゲスの極み乙女。 – 私以外私じゃないの)
→一度聴いただけで頭に引っかかる・「流行歌」に多い

上の例でもそうだが、こういったパンチラインは「サビの最初」や「サビの最後」のような印象的な部分で使われる

一番言いたいことは最初か終わりに。作文でもおなじことである。

POINT

  • 一曲を通じてもっとも言いたいことは何か? 書き出してみよう。
  • 決まったら、それをサビのはじめか終わりに配置してそれを補うように他の部分も書いてみよう。

⑤キーワードからマインドマップで広げろ。

初心者の書く歌詞はまとまりのないものになってしまいがちである。

一曲を通じて統一感を持たせることで曲としてまとまりのある歌詞を書くことができるのだ。

そのために有効なのが「マインドマップ」。アイデアを出す際に有効な思考法だ。詳しい書き方は下記サイトを参考にして頂きたい。

マインドマップとは? 意味や書き方、厳選ツール8個を公開
この記事では、マインドマップを10年近く書いてきた私が、マインドマップの意味から実践的な書き方までをご紹介します。また、私が実際にやってみてよかったマインドマップを書くツールや、私が実践しているマインドマップの使い方もご紹介しています。

歌詞制作においては、曲を通じた「キーワード(しばしば曲のタイトルになる)」を中心に置いて書き始めるといい。

例えば、曲のキーワードを「紙飛行機」としよう。そこからどんな要素が思い浮かぶだろうか。僕はこのようなキーワードを思い浮かべた。

  • 飛ぶ
  • 白い

これらの要素を「紙飛行機」の周囲に書き込み、そこから更に枝葉を伸ばしてみる。「紙」からはこんな言葉が思い浮かぶだろう。

  • 折る
  • 軽い
  • 手紙

さらにここから枝葉を伸ばして……とやっていくと歌詞の世界が更に深まっていく。ストーリーと紐付けるための「キーワード」は大切だ。

以下に実際の楽曲の例を書いてみた。

DAOKO×米津玄師 – 打上花火

  • 花火
      • 海・渚
          • 寄り返す・繰り返す
            • 感情・情動
          • 波の音、波間
      • いつか終わる
      • 終わる
        • 続いて欲しい
      • 咲く
    • 火・光
      • 光る 
      • 消える
      • あったかい
        • 未来
POINT

マインドマップとともにキーワードを膨らませていくことで、楽曲の世界観をより馴染ませることができる。

⑥固有名詞を使え。

歌詞の中に固有名詞を使う。これは必須ではないですが、重要なテクニックとして意識しておくと良い

固有名詞とは、一般名詞でも代名詞でもないもの。たとえば

  • 地名
    • 東京の街に出てきました」(くるり – 東京)
    • 新宿は豪雨」(東京事変 – 群青日和)
    • 上野発の夜行列車~」(津軽海峡・冬景色)
  • 人名
    • サザンオールスターズ – いとしのエリー
    • マキシマム ザ ホルモン – 絶望ビリー
    • 星野源 – ドラえもん(人名?)
  • 造語
    • きゃりーぱみゅぱみゅ – にんじゃりばんばん
    • RADWIMPS – 前前前世おしゃかしゃま
  • その他アイテム
    • AKB48 – 恋するフォーチュンクッキー
    • GReeeeN – キセキ
    • 一青窈 – ハナミズキ
POINT

  • 固有名詞を使用することで、よりありきたりでない歌詞を書くことができる
  • そのアイテムから歌詞の世界が拡がりやすく、また聴いている人もイメージがしやすくなる
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「詞先」を疑え。

以上が「良い歌詞を書くために最低限守らなければいけない6つの掟」である。

しかし、先に言ったようにまず「詞先」という作り方に難があることも多い。歌詞を思いついたら、それにメロディを付けて歌えるかチェックする。文字数的に難があったら別の言葉で言い換えることができないか試してみる、という癖を作詞段階から付けておくことが重要なのだ。

また、その際「伸ばす箇所・最高音の箇所はその母音で問題なく歌えるか?」ということや、「一節の終わりの母音を揃えたほうが(韻を踏んだほうが)リズムが生まれるのではないか?」ということを検討しよう。

メロディのセンスを磨くには下の記事で説明している「アドリブカラオケ」をおすすめする。

カラオケの新しい楽しみ方「アドリブカラオケ」でメロディセンスを磨こう。
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作詞初心者におすすめ書籍・番組

この記事で主要なテクニックはざっくりと伝えたが、より詳しく勉強したいのであれば本や映像で学ぶとよい。

ここでは作詞初心者におすすめしたい書籍・番組を紹介する。

『思いどおりに作詞ができる本 リスナーの心をつかむ歌作りの実践テクニック』

作詞家・田口俊さんによる著書。彼は石川さゆり「ウイスキーが、お好きでしょ」の作詞や、プリンセスプリンセス「世界でいちばん熱い夏」の作詞プロデュースを手がけた人物である。

『作詞少女~詞をなめてた私が知った8つの技術と勇気の話~』

この本は作曲家・小説家の仰木日向さんが書いた『作曲少女』の続編となる物語である。

ライトノベル調でわかりやすいので普段読書しない人にこそ勧めたい

『亀田音楽専門学校』

東京事変のベーシストで、多くのミュージシャンをプロデュースする亀田誠治さんがメインMCを務めるNHKで放送されていた番組である。(現在は放送されていない)

亀田誠治さんがJ-POPの歴史や手法を様々な観点から丁寧に説明する番組で、ゲストアーティストも豪華である。番組最後の亀田誠治によるアレンジの為された演奏も圧巻。必見。

映像化されていないので入手困難。再放送を狙ってぜひ観てみて頂きたい。

(YouTubeにも違法アップロードされているものがあるが、出来ればちゃんとテレビ画面で観ることをおすすめする)

『関ジャム 完全燃SHOW』

現在も放送中のテレビ朝日の音楽番組。

この番組、関ジャニ∞のメンバーと古田新太さん、ゲストのお笑い芸人が聞き手となって各回テーマに沿ったゲストアーティストによる音楽にまつわる話を聞くという形式で進行するのだが、タメになる。非常に。

特に音楽プロデューサーによる最新のミュージシャン情報はかなり勉強になる。先述のいしわたり淳治さんのほか、蔦谷好位置さんやヒャダインこと前山田健一さんなど顔ぶれも凄い。

今地上波で放送されている一番ガチな音楽番組だ。ジャニーズ番組だろ、と思わず毎週録画しよう。音楽回以外も面白い。劇団四季回面白かった。

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いかがだっただろうか。

この記事を作詞を始めた高2の頃の自分に読ませたいです。

ステキな歌詞を書いてくださいね。質問などはTwitterへどうぞ。グッドラック!

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