なぜBASEMENT-TIMESはつまらなくなったのか。

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早速ですが、BASEMENT-TIMES、最近つまらなくないですか?

» BASEMENT-TIMES

僕はBASEMENT-TIMESがまだ「地下室タイムズ」だった頃からのファンである。

石左(@ishihidari)さんの毒舌だがクスっとさせられる記事をはじめ、谷澤ジョルジュ(@mix_mamoru)さんの知的でフレンドリーな文体、それにかつて寄稿していたはと(@eminem_san)さんの博識さなど、かつての「地下室タイムズ」は魅力たっぷりだった

……となぜ過去形かというと、それは(みなさんご存知のように)最近の「BASEMENT-TIMES」は角が取れ、すっかり丸くなってしまったからだ。

そこで今回は、なぜ「BASEMENT-TIMES」がつまらなくなってしまったのかを真面目に考察したいと思う。

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「地下室タイムズ」はインディーズだった。

在りし日の「地下室タイムズ」は、いわばインディーズバンドのようだった。

主筆である石左さんのライティングスキルは群を抜いており、彼の別ブログ「夏目新舎」もとても面白い。彼の生み出す音楽(と酒)への愛がひしと感じられる文章はまさに国宝級。

そんな石左さんは地下室タイムズではイニシアチブを握っていて、かつての地下室タイムズはまるでくるりかと思うほどライターの流動性が高かった。

おそらく初期メンバーは岸田…いや、石左さんと谷澤さんしか残っていない。

内部事情は知りえないが、きっといろいろあったのだろう。

しかし人気を集めたインディーズバンドはメジャーデビューしてしまう。

「BASEMENT-TIMES」とすっかり垢抜けた名前にリブランディングされた「地下室タイムズ」は、まるでメジャーバンド。商業のニオイがする。

昔のようなキレキレなdis記事はほぼ消滅し、一見disりそうなタイトルの記事でも本文では褒め倒す、サブカル女子やメンヘラもdisらない。更新頻度も激減。

主催イベントを開いちゃったり、ミュージシャンとのタイアップ記事を書いちゃったりとすっかりオフィシャルな雰囲気を醸し出している。eggsとコラボするなよ。それは違うじゃん…。

俺はあのアングラ感が好きだったのに。

BASEMENT-TIMESのツイートも反応はかつてと比べて芳しくない。

記事タイトルの付け方も明らかに下手になっている。

当たり障りものばかりだ。

最近、特に今年に入ってからの石左さんはとにかく丸い。まさに石。

酒の飲み過ぎで入院してからだろうか、文章にかつてのような活力が感じられない。

やはり彼も人の子。身体を壊して精神も減退してしまったのだろう。

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「BASEMENT-TIMES」がつまらなくなった原因

BASEMENT-TIMESが目に見えてつまらなくなった原因は大きく分けて以下の3つであろう。

  1. 更新頻度が激減した(以前はほぼ毎日更新していた)
  2. 大手バンドとそのファンをdisる記事が消滅した
  3. ネタの鮮度が古い

更新頻度が激減したのは、記事を新たに書かなくても稼げるから。

BASEMENT-TIMESの主な収入源は広告収入である。

記事を読んでいると入ってくるバナー画像などの広告。

あれがクリックされるとサイト運営者に報酬が入る仕組みになっている。

ページの閲覧数が増えれば増えるほど収入も増えるので、SNSで拡散されれば、それだけ見る人も増え、収入も増える。

「BASEMENT-TIMESについて」のページを見ると2016年9月にはなんと月間250万アクセスを記録している。

アクセス推移は2016年9月を最後に更新されていないが、2017年もだいたいこれくらいのアクセスはあったと予想される。

また、だいたいのアクセス数を見ることができる「Similar Web」というサービスでBASEMENT-TIMESを調べると、2017年11月以降はゆるやかにアクセス数は減少しているがそれでも月間80万アクセス程度をキープしている(実に当サイトの40倍である)。

特にBASEMENT-TIMESは大手サイトであるので、直近の月間収益はどんなに少なくとも24万、最大で100万円程度になっているのではないだろうか。

BASEMENT-TIMESの「人気記事一覧ページ」を見てみると、その多くは2016年以前の記事。

最近の更新記事よりも過去記事のほうが閲覧数が多いのであろうことが予想できる。

つまり、BASEMENT-TIMESの更新が激減したのは「別に記事を書かなくても稼げるから」だと考えられる。

dis記事が減ったのはリスク回避のため

ポルカドットスティングレイをdisった記事(「ポルカドットスティングレイが東京事変になれるわけないだろ」)はユニバーサルミュージックに訴えられかけたらしい(ソース)。

もちろん、dis記事のほうが読者に刺さりやすい。

SNSで映える。

だって、「戦略的メンヘラ、ポルカドットスティングレイ。」「ポルカドットスティングレイが東京事変になれるわけないだろ」。TLに流れてきたらどっちクリックしますか? 後者でしょ。

前者はポルカドットスティングレイのファンならクリックするかもしれないが、後者はポルカドットスティングレイのファン以外にも、東京事変ファンにも(石左ファンにも)クリックされるだろう。

こういったいわゆる「炎上マーケティング」はリスクも伴う。

特にBASEMENT-TIMESは大きくなりすぎてしまった。

一般市民はもちろん、音楽業界の人間だってチェックしているだろう。

1つの記事の影響力は計り知れない。

そんなサイトの記事でメジャーアーティストをdisれば当然影響も大きい。

裁判沙汰もやむなし、といったところ。

名誉毀損で訴訟でも起こされ損害賠償にでもなったら、サイトの収益がまるごと持ってかれてしまう。

そういった経緯を踏まえ、BASEMENT-TIMESは保身のためにdis記事を書かなくなったのだと考える。

ネタが古いのは音楽探求に対するモチベーションの低下か。

今年に入ってから、BASEMENT-TIMESはネタの鮮度が悪い。東京の回転寿司レベル。

たとえば「新年!2018年、間違いなくブレイクするバンド6選」は当サイトの「流行大予想! 2018年、絶対クる若手邦楽ロックバンド6選。【ブレイク必至】」の記事より2日後に投稿され、そのうち2つ(「SUNNY CAR WASH」と「リーガルリリー」)は丸かぶり。

最近だと小袋成彬の記事「宇多田の恋人とかそういうのはどうでもいいからちゃんと小袋成彬の音楽を聴いてみて欲しい」は当サイトの「邦楽の洋楽化現象。/ 小袋成彬、MONDO GROSSO、PAELLAS等」の9日後の公開。

話題の崎山蒼志くんの記事「崎山蒼志くんの動画がプッシュされすぎてて鬱陶しい」は「天才、崎山蒼志。」の8日後に投稿された。

もちろん早ければいいというものではないが、かつての「地下室タイムズ」のイメージだった「最新のイケてる音楽を知るにはココ!」という感は薄れてきているように感じられる。

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ところで「ゴリラマガジン」とは何だったのか。

「BASEMENT-TIMES」を語る上で「ゴリラマガジン」を避けては通れないだろう。

……いや、そんなことはない。全然避けられる。

避けられるのだが、どうか書かせてほしい。

ゴリラマガジンを見れば、石左さんの迷走っぷりが見て取れるからだ。

» Gorilla-Magazine – 好奇心をくすぐるWEBマガジン

https://gorilla-magazine.com/

記事数は6つだけ。おそらくこれ以上増えることもないだろう。

2018年2月末に5つの記事が連投され、しばらく間が空いて5月3日に「山口メンバーの件、誰が悪いかはさておき変だなと思ったこと」という記事が公開された。

公開時にはBASEMENT-TIMESのTwitterアカウントでRTされていため、それで見た人も多いだろう。

記事投稿者は石左さんと谷澤さんの2人で、完全に”現在の”BASEMENT-TIMESと同じ布陣。

内容は音楽とは関係ない、いわゆる「トレンド系」である。

流行に乗ってむりやり書いている感じで、当たり障りない。

これ、マジで何だったんですか? みんな気になってると思う。お返事お待ちしています。

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がんばれ、僕らのBASEMENT-TIMES。

かつて「地下室タイムズ」は、正にロックであった。

地下室タイムズの巧妙な語り口やメインストリームに対する痛烈なdis、なにより音楽を愛する熱い思いは、「ファッション」と化した日本の音楽シーンをもう一度奮い立たせた。

そんなBASEMENT-TIMESに、ずっと尖っていてほしいと思うのはエゴだろうか。

地下室タイムズ・石左ファンの一人としても、BASEMENT-TIMESを応援して止まない。

そして、そんな地下室タイムズの遺志を継ぐために、「KOYA-SUS」をはじめた。…ということにしておこう。

そんな感じ。

以上。

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