こんにちは。
最近のバンド、どうもいけ好かないんですよね。
どれも当たり障りのない歌詞に、耳に残らないメロディ。
聴かせる気ある? という感じだ。
という気持ちでさっきまでライブ観てたんですが、この人、すごかった。
今も興奮冷めやまぬ勢いでこの記事を書いています。
とりあえず、聴いてみてくださいこれ。
アコギ一本でここまで聴かせる歌を歌う。彼が島戸翼だ。
こちら「日越タレントオーディション2016」という、日本とベトナム共同開催?のオーディションで演奏した映像のようだが(調べても詳細が出てこなかった)、ベトナム人審査員をも感動させている。
こういった土着で(いい意味で)泥臭い音楽が国境を越えて親しまれていて、素直にすごい。
では彼、島戸翼の歌唱のどこがここまで人々の心を動かすのだろうか。
歌唱の表現力が異常。
静かに語りかけるような声色から、激しく叫ぶような声色まで、声色を自在に操る。
これはまさに現代の長渕。
アコギ一本でこの説得力を持たせるなんて、今だと竹原ピストルとかがやっているが、ぶっちゃけそれ以上の表現力だと思った。緩急の付け方が圧倒的。
シンガーとしてのテクニックがすごい。
彼はマイキングへのこだわりがすごい。と思った。
マイキングというのは要するに歌声をどうマイクに拾わせるか、ということ。
上手くない人だとマイクに声を収めきれずに大事なところで歌詞が聞き取りづらかったり、逆にサビなどで高音になると音量が大きくなりすぎてしまう。
彼はしっかり、聴かせたい部分はマイクの正面に構え高音ではマイクを外す。
これによって、まるでコンプレッサーをかけたかのような聞き取りやすいマイキングを実現しているのだ。
歌詞がエモい。
今回のライブでは彼は2曲しか披露しなかったのだが、2曲めにやっていた曲が特に好きだった。
ネットに音源がないか探し回ったのだけれど、なかった。曲名もよくわからない……。
参加者の方が投稿してくださっていました。こちらです↓。
そのため記憶に頼って書くしかないのだが、「世界平和」について居酒屋で語る、というテーマの楽曲だった。それが飾らないカッコよさでとても良かった。
そして歌詞のなかでも「立川」や「高幡不動」など個人的に馴染み深い地名が出てきて、それもリアルで良かった(なんでも中央大学の出身だとか)。生活感があって、グッときた。
「愛」とか「平和」とかそういうテーマの歌詞はどうしても嘘くさくなってしまう。
しかし「泥臭さ」を上手くミックスすることで途端にリアルさが増すのである。サンボマスターがいい例だろう。
その曲のサビでは「乾杯!」と叫んでいた。
……。
やっぱり長渕だ。
現代の長渕、島戸翼。
今回は「八王子学生サミット」というエンターテイメント×地域活性化に関する意見交換会の中のライブとしてその圧倒的な熱量の歌唱を披露していたが、彼は普段はライブハウスで活動しているようだ。
ネットにはほとんど音源を上げていないようで、もし配信などされていたら聴くのになあと思った。しかしこの熱量を感じるためにはやはりライブで聴くのがオススメだ。
誰よりもアツい、泥臭いシンガーソングライターをお探しの方は彼のライブに足を運んでみてはいかがだろうか。
きっと後悔しないと思います。では。
島戸 翼 (@TSUBASA_SHIMATO) | Twitter

コメント