7人組になって進化する「でんぱ組.inc」。そのウラには強力な制作陣あり。音楽やってるのに聴かないなんてありえるない!

スポンサーリンク

最近7人体制となったでんぱ組.inc。

賛否両論あるようですが、こうしてみると戦隊モノっぽくてかっこいいですね。壮観。

彼女たちの人気の理由は、もちろん本人たちの魅力もあるが、ハイクオリティな楽曲たちもその一つといっていいだろう。

ガチな制作陣が大集合する、でんぱ組.inc珠玉の名曲をミュージシャンの立場から聴いてみよう。

なめるなアイドル音楽! もっと「ゆるめるモ!」を聴こうよ!
あのちゃんの可愛さだけが取り上げられがち(?)な地下アイドルグループ「ゆるめるモ!」。僕があのちゃんを知ったのは一昨年(2016年)の正月にやっていたアイドルサミット2016でだが、今見てもヤベーヤツである。最後まで見てて印象に残ったの出演
スポンサーリンク

玉屋2060% (Wienners)

上の画像の妖怪こそが、でんぱ組.incの楽曲を数多く手がける、ロックバンドWienners(ウィーナーズ)のギターボーカル「玉屋2060%」である。なんだこの名前。髪長ぇ。

このWienners、ざっくり分類するのならポップパンクバンドといった感じなのだが、とにかく玉屋のセンスがやべえ。まずこれを聴いてくれ。

全面からポップがにじみ出ている。イントロ~Aメロ~Bメロまで徹底したⅣ-Ⅴ-Ⅲm-Ⅵmの王道進行。そしてサビに入ると半音上に転調して王道進行。マジでJ-POPの粋という感じ。

彼の書く歌詞もわかるようでわからんという絶妙な塩梅になっている。そんな彼の書いたでんぱ組.incの楽曲を見ていこう。

でんでんぱっしょん

でんでんぱっしょん
作詞/畑亜貴 Rap Lyrics/もふくちゃん&YGQ 作曲/玉屋2060%(Wienners) 編曲/釣俊輔

でんぱ組.incの代表曲といえばやっぱりこの曲「でんでんぱっしょん」だろう。この曲ででんぱ組.incを知った方も多いのではないだろうか。畳み掛けるようなメロディは、でんぱ組.incの各メンバーの魅力を最大限引き出している。

ちなみに作曲を担当するのは数多く、本当に数多くのアニメソングを手がける作詞家・畑亜貴(はたあき)。

ざっと思いつく限りでもTVアニメ・ゲーム『ラブライブ!』の全楽曲、古くはTVアニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』シリーズ全楽曲、TVアニメ『らき☆すた』の全楽曲などの作詞を担当している。とにかくスゴい人。

あの「ハレ晴レユカイ」「もってけ!セーラーふく」なども彼女の作詞だ。彼女の講演を聴いたことがあるけど、その偉大さと見合わない気さくな人柄でした。いい人。現在はユニゾン田淵や黒須克彦(「夢をかなえてドラえもん」作曲等)、田代智一(「ハレ晴レユカイ」作曲等)らとユニット「Q-MHz」を結成し、そちらでも声優への楽曲提供などしている。

Future Diver
作詞/畑亜貴 作曲/小池雅也(ULTRA-PRISM) 編曲/前山田健一

畑亜貴は、でんぱ組.incだとライブ・アンセム「Future Diver(フューチャーダイバー)」の作詞も担当している。ちなみに作曲は「侵略ノススメ☆」のULTRA-PRISM小池雅也、アレンジはヒャダインこと前山田健一。

「夢で終わらんよー I’m ふゅーちゃーだいばっ」というサビの歌詞が、良い。良くないですか?

「夢」というクサいテーマを扱うのはムズかしくて、たとえばブルーハーツの「夢」などが分かりやすいのですがどうしても青臭くなってしまう(僕はそんなブルハが大好きですが)。

そこで「終わらん」だったり「だいばっ」だったり気の抜けた言い回しを使うことでユルい感じを出し、それが初期「でんぱ組.inc」の色付けとして成功している(ちなみに、この曲で「夢」というテーマを扱ったことが、後の楽曲「W.W.D」をめちゃくちゃにエモくしてくる)。

Future Diverはでんぱ組.incでも最上もが加入前の初期の楽曲だと思うのですが、YouTubeに上がっているMVがチープでねむちゃんがセクシーで良いので観てみてください。

 

でんぱーりーナイト

でんぱーりーナイト
作詞・作曲/玉屋2060% 編曲/釣俊輔、玉屋2060%

続いて紹介したいのが「でんぱーりーナイト」。「でんでんぱっしょん」と同じく玉屋2060%の作曲だ。こちらは作詞も彼が担当している。

しかしでんでんぱっしょんとは違い、電波ソングに傾倒するのではなく曲調が色々に変わる面白い曲となっているのだ。玉屋2060%のすごさはこのポテンシャルの高さである。

サクラあっぱれーしょん

サクラあっぱれーしょん
作詞・作曲・編曲/玉屋2060%

元気一辺倒の曲だけではなく、こういったミドルテンポの横揺れなノリの楽曲も作れる、そんな怪物のようなポテンシャルの高さ、完敗である。

ちなみに、こんな可愛い歌詞を書いているのが冒頭に載せた妖怪だとは考えてはいけない。Perfumeを聴きながら中田ヤスタカを見たり、AKB48を聴きながら秋元康を見たりしてはいけないのだ。

スポンサーリンク

前山田健一(ヒャダイン)

バラエティ番組に出演して一般層へも認識され始めている作曲家・前山田健一(ヒャダイン)。ニコニコ動画出身のクリエイターである。

彼の作品の中では特にTVアニメ『日常』のキャラソンがどれもスゴいので聴いて頂きたい。

そんな彼のでんぱ組.incへの提供曲を聴いてみよう。

ちゅるりちゅるりら

ちゅるりちゅるりら
作詞・作曲/前山田健一 編曲/釣俊輔

この曲「ちゅるりちゅるりら」でんぱ組.incに珍しく和風テイストの曲になっている(……と思ったけど「サクラあっぱれーしょん」も和風ですね)。

イントロで使われているシンセのメロディー(てーてって てれれれー)のリズムは電波系アイドルソングでよく使われる16分音符を混ぜ込んだダサめのやつだ。曲の豪快な展開もさすがはヒャダインの言った感じ。

W.W.D

W.W.D
作詞・作曲・編曲/前山田健一

この曲、「W.W.D(ワールド・ワイド・デンパ)」の歌詞はでんぱ組.inc各メンバーのノンフィクションであるという。「でんぱ組.inc」というひとつの物語を見事に一曲に詰め込んでいる。さすがは前山田健一といったところであろう。好き。鳥肌モノ。

スポンサーリンク

カジヒデキ

ポスト小沢健二の名をほしいままにしている、渋谷系のニューフェイス、カジヒデキ

そんな彼が手がけた曲がこれだ。

ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ

ファンシーほっぺ♡ウ・フ・フ
作詞/かせきさいだぁ 作曲/カジヒデキ 編曲/カジヒデキ・橋下竜樹

カッティングのギターが小気味良い。作詞はラッパーのかせきさいだぁ

パステルのバス通りは 海へ続く
はずむスカートふわり 風もかおる

ローラースケートかけ抜ける ニーハイの子を
ジト目で見つめちゃうの 天使すぎて

渋谷系、小沢健二の香りのする歌詞である。(小沢健二には「ローラースケート・パーク」「天使たちのシーン」などといった曲があるのだ)

でんぱ組.incは小沢健二の「強い気持ち・強い愛」をカバーしていたり、メンバーの夢眠ねむが小沢健二のファンであることを公言していたりと渋谷系へのリスペクトも感じられる。

(小沢健二の新曲「流動体について」のMVに夢眠ねむが出演するなど、交流も窺い知れる)

アキバ系のみならず渋谷系も守備範囲なんです。やるじゃん、でんぱ組.inc。

スポンサーリンク

かせきさいだぁ×木暮晋也

トーテムロック(TOTEMROCK)名義でも活動するこの2人。

このタッグによるでんぱ組.incへの提供曲が、渋谷系の匂い漂うこの「冬へと走りだすお!」である。

冬へと走りだすお!

冬へと走りだすお!
作詞/かせきさいだぁ 作曲・編曲/木暮晋也

この曲はロックバンド・ヒックスヴィルの木暮晋也が作編曲を担当している。

彼ははっぴぃえんどのドラマーで現在は作詞家として活動する松本隆から詞の提供を受けたり、元フィッシュマンズ・東京スカパラダイスオーケストラのドラマー茂木欣一らと「MariMari rhythmkiller machinegun」を結成したり、かせきさいだぁとユニット「トーテムロック」を結成したりと現在も精力的に活動するギタリストである。ギタリストとしても、ソロやフィッシュマンズORIGINAL LOVE小沢健二などのライブサポートを行っているようだ。

上記動画でギターを弾いているのが木暮晋也。

良いです。

 

「冬へと走りだすお!」の歌詞の中でもやっぱり小沢健二がリスペクトされている。特に中盤の語りの「家族や友人たちと…」なんて完全に小沢健二のオマージュである。

スポンサーリンク

蔦谷好位置

VANDALISM

VANDALISM
作詞/NOBE・蔦谷好位置 作曲・編曲/蔦谷好位置

今やすっかり「関ジャムの人」というイメージが定着している音楽プロデューサー・蔦谷好位置(つたやこういち)。一度J-WAVEかなにかのライブイベントでお目にかかったことがあるのですが、スゲーいい人でした。いい人感がすごい。

この曲、「フォイ!」という掛け声が入っていたりして、もはやラウドロック。めちゃくちゃにカッコいい。

スポンサーリンク

清竜人

今回の記事の大本命、清竜人(きよしりゅうじん)

アフロに髭になったり、全裸モヒカンに入れ墨になったりして結構怖い。

なんなんだよ。

清 竜人25とかいうアイドルグループを作って自分もメンバーに入れ、他のメンバーを全員自身の妻にするなどかなり破天荒な人物である。

しかし、この清竜人、めちゃくちゃに綺麗な曲を作る。

また、アルバム『MUSIC』では大胆に声優を多く起用し、ミュージカルチックな曲を多く収録するなど、とにかくドラマチックな曲を作ることに長けている。

そんな彼のでんぱ組.incへの提供曲を見てみよう。

あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡

あのね…実はわたし、夢眠ねむなんだ…♡
作詞・作曲・編曲/清竜人

この曲はでんぱ組.incのメンバー・夢眠ねむ(ゆめみねむ)のソロ曲。かなりぶっ飛んだ電波ソングになっている。

本当は「Dear☆Stageへようこそ♡」「まもなく、でんぱ組.incが離陸致します♡」も紹介したかったのだが、YouTubeに公式動画がなかったので断念。なんとかして聴いてみてください。どちらもミュージカル調で素晴らしい。

スポンサーリンク

Tom-H@ck

TVアニメ「けいおん」の主題歌「GO!GO!MANIAC」や「Utauyo!!MIRACLE」で一躍話題になって作曲家・ギタリストの「Tom-H@ck(トムハック)」も、でんぱ組.incの楽曲に参加している。

彼はTVアニメ「けものフレンズ」の主題歌「ようこそジャパリパークへ」の作曲を務めたオーイシマサヨシとのユニット、OxT(オクト)でも活動中。

あした地球がこなごなになっても

あした地球がこなごなになっても
作詞/浅野いにお 作曲/釣俊輔 編曲/Tom-H@ck

この曲は作詞を、漫画家・浅野いにおが務めている。浅野いにおといえばサブカルチャーの神、下北沢ビレバンの主要株主である。映画にもなったバンド漫画「ソラニン」の原作者。他には、「おやすみプンプン」や「デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション」など。

ソラニンといえばアジカンによる主題歌「ソラニン」の作詞も浅野いにおが担当していましたね。

ということで、イントロのミュートギターも浅野いにおが弾いているようだ。

この曲、でんぱ組.incには珍しくスローな邦ロック・バラード調の楽曲に仕上がっている。

スポンサーリンク

北川悠仁(ゆず)

おつかれサマー!

おつかれサマー!
作詞・作曲/北山悠仁(ゆず)・前山田健一 編曲/Tom-H@ck

そしてこの曲「おつかれサマー!」はなんとゆずの北山が作詞作曲で参加。おそらくAメロとかBメロは前山田健一、大サビがゆずだと思う。この曲の編曲も前項のTom-H@ckが担当している。彼は小気味良いスラップベースを入れ込んでくるのだ。

この記事のタイトルの「ありえるない!」もこの曲の歌詞からだ。みんなも聴きながら探してみよう。

スポンサーリンク

いかがだっただろうか

記事が長くなりすぎてしまったのでこの辺で締めるが、とにかくでんぱ組.incは制作陣が凄い。

もう『WORLD WIDE DEMPA』『WWDD』は諳(そら)んじて歌えるほどに聴いたが、いまだに聴くたびに新たな発見がある。

これでもか! というほどアレンジの作り込まれた曲って案外少なくて、こういったポップに徹したアルバムは本当に面白い。また、豪華な制作陣による作品を1枚のアルバムで聴けるこの贅沢。聴かないなんてマジでもったいないですよ。

作曲に、アレンジに、そして人生に行き詰まった時、きっとでんぱ組.incは良い答えをくれる。

そんな感じです。

コメント